動脈硬化が怖い3つの理由

介護事業の利用者のカルテを見てみると多くみられる疾患が「動脈硬化」です。

よく聞く動脈硬化ですが、理解している人は意外と少ないものです。

今回は自作の絵を用いて説明していきたいと思います(笑)(普段は絵を描いて講義しています)

<動脈の構造>

動脈は、血液が流れている側からみて「内膜」「中膜」「外膜」という3つの膜でできています。

内膜・・・血液と接しており、スムーズな流れをおこすために滑らかな膜になっています。

中膜・・・平滑筋でできており、血管の太さを調節しています。

外膜・・・圧力に負けない、外力に負けないために(破けないために)頑丈にできています。

<リスクファクター>

動脈硬化のリスクファクター(危険因子)として、

  • 高脂血症(LDLコレステロール(悪玉))
  • 高血圧
  • 喫煙
  • 糖尿病
  • 加齢 などが挙げられます。

今回は①の原因である脂質で説明していきます。

<内膜の障害>

体内に脂質(LDL)が大量に流れてくると内膜に付着し次第に溜まっていきます。

そこで異物を感知したマクロファージ(白血球)が、脂質を退治するために「貪食」をします。

*貪食・・・白血球の必殺技で、異物を食べて消化することです。

しかし、大量にある脂質を貪食し続けると、処理したものが捨てられなくなります。

そうすると内膜に「粥腫(じゅくしゅ)」ができ、内膜が肥厚していきます。

(ゴミ捨て場をイメージしてくださいね)

次第に血液の通り道が狭くなってしまいます。

それが「動脈硬化」というわけです。

<動脈硬化が怖い3つの理由>

動脈硬化を放っておくとどうなるか、ということを説明していきます。

  • 内腔が狭くなる

血液の通り道がどんどん狭くなっていきます。

ということは血栓ができてしまい、血管をさらに狭くしてしまう。最悪な状態だと閉塞してしまいます。

内腔を狭くしてしまうもう一つのパターンとして、攣縮(れんしゅく)といって血管が広がりづらくなり痙攣のようなものがおき閉塞してしまいます。

勘の良い方はある病気を思い浮かべますよね?

「脳梗塞」「狭心症」「心筋梗塞」といった生命に関わる病気に繋がってきます。

  • 壁がもろくなる

動脈硬化があると狭くなるだけでなく、膜である壁がもろくなってきます。

それは血液の流れというのは、川の流れと一緒で壁にぶち当たりながら進んでいます。

動脈硬化ができているところに血液がくると圧によって壁が広がってきます。

そうすると「動脈瘤」といって血管のコブができます。

それを放置しておくと「動脈瘤破裂」ということになります。

これも思い当たる病気が出てきますよね?

「脳出血」「くも膜下出血」「腹部大動脈瘤破裂」などの生命に関わる病気に繋がります。

  • 中膜が裂けていく

「血液の流れは壁にぶち当たりながら進む」と②で説明しました。

ここではコブができるのではなく、動脈硬化がある箇所の内膜から血液が入り、中膜が裂けていく「動脈解離」ということも起こります。

これは「大動脈解離」という病気があり、突然の胸背部の激痛といった症状が見られ、生命に関わります。

<予防方法>

恐怖の3つに至らないためにできることは「食生活」と「運動」と言われています。

血液検査で「悪玉コレステロール(LDL)」と「善玉コレステロール(HDL)」がでてきますね。どちらも脂質になります。

イメージしてくださいね

油汚れをきれいにするために何を使いますか?

洗剤を使うと思います。その成分には油が入っているんです!

「油汚れには油でキレイにする!」ということで、善玉コレステロールは洗剤と思ってください。

良い油を摂ることで動脈硬化の予防・改善につながります。

良い油というのは、「オリーブオイル」「アボカドオイル」や「さば」「いわし」などの魚類に多く含まれています。

しかし過剰摂取はカロリーオーバーになるので適度に摂取しましょう。

「運動」は無酸素運動よりも有酸素運動のほうが効果的と言われています。

例えばウォーキングでは、やっと人と話せるくらいのスピードが良いとのことです。

利用者さんに行うときは一人一人にあった運動量で行いましょう。

介護事業所で働いていると目の前の業務に追われてカルテなどの情報収集ができにくいこともあるかと思います。

しかし情報収集を怠ると、予防できることができないといったリスクが高くなります。

情報収集も急変予防につながり不安も軽減できます(*’ω’*)

動脈硬化が怖い3つの理由
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